研究課題/領域番号 |
17K04863
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
三宅 幹子 岡山大学, 教育学研究科, 教授 (80352061)
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研究分担者 |
竹内 和雄 兵庫県立大学, 環境人間学部, 准教授 (10639058)
寺澤 孝文 岡山大学, 教育学研究科, 教授 (90272145)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | インターネット / スマートフォン / 中学生 |
研究実績の概要 |
本研究では,子どもの自律的なインターネット使用のスキル・態度の育成に向けて,小・中学生のインターネット使用実態とそれに影響する要因を明らかにし,子どもの自律的なインターネット使用態度・スキルを育てるためのツール開発・環境づくりを進めることを目的としていた。 2020年度の研究実施計画としては,中学生を対象としたOKAYAMAスマホサミットなどの取組への参加生徒,参加校から研究協力者,校を募って調査を実施し,得られた調査データをもとに,子どもの自律的なインターネット使用のスキル・態度の育成に寄与する要因の検討やツール開発を行う予定であった。また,小学生を対象とした動画作成イベントを実施し,情報モラル育成の取組を通して,自律的なインターネット使用のスキル・態度の育成方法を具体的に検討する予定であった。 しかし上記取組はいずれも新型コロナウイルス感染症拡大予防のため中止せざるを得なくなり,予定していた研究のフィールドが得られなくなった。予定の研究内容を進めることが困難となったため,内容を変更し,上記の点について,小学生対象の調査と大学生を対象とした回想的調査(これまでのインターネット使用歴を振り返り,使用態度や使用環境について評定してもらう)によるデータを収集し,自律的なインターネット使用のスキル・態度の形成に寄与する要因について検討を行った。 研究結果は,日本教育心理学会でのポスター発表(児童のインターネット使用における家族の関わりと,児童のインターネット使用態度,インターネット依存傾向の関連),日本心理学会でのポスター発表(児童のインターネット使用態度とインターネット依存傾向,スクールモラールの関連),日本発達心理学会でのポスター発表(大学生におけるインターネット使用態度,インターネット依存傾向とインターネット使用開始時における使用状況の関連)の他,学術論文として発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2020年度に実施予定であった,OKAYAMAスマホサミット等の中学生対象のインターネット使用に関する取組が新型コロナウイルス感染症拡大予防のためすべて中止となり,予定していたツール開発のためのフィールドを得ることができなくなった。また,新たな研究方法として,児童を対象とした動画作成イベントにおける情報モラル育成の取組の効果検証も加えて実施することとしていたが,この取組も新型コロナウイルス感染症拡大予防のためすべて中止とせざるを得なかった。 これらの事情から,予定していた研究内容を進めることが困難となったり,内容変更の必要が生じ研究の遅れにつながった。
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今後の研究の推進方策 |
これ以降も,取組の実施や学校現場における研究協力を得ることが難しい状況は続くと予想され,研究のフィールドが得られない部分については予定通りの研究の実施は困難であると考えられる。そのため,これまでに収集したデータの活用,および実施可能な調査によるデータ収集により,子どもの自律的なインターネット使用に関わる要因の検討を進め,学会発表および論文の形で発表することとする。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症拡大予防のため,予定していた研究計画に必要なフィールドが得られなくなり,予定していた研究計画の変更を余儀なくされたため(具体的には,スマホサミット等の取組の中止,動画作成イベントの中止)。加えて,出張の取りやめや学会がオンライン開催となったことによる経費の縮小があったことなどから,次年度使用額が生じた。
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