本研究は英語科教育における実習指導の改善を目的とし、日本とオランダの実習生と指導教員へのインタビュー及び授業後の振り返り活動(授業カンファレンス)の対話を分析することを通して次の成果を得た。 (1)実習生が多く直面する課題を明らかにした。特に「恐れや不安」あるいは「生徒との関係性」に関する課題は自己の内面を深く見つめる機会となっていた。(2)指導教員の介入の仕方が実習生の内省の質に影響を与える様子を描き出した。その結果、異なる種類のバランスの取れた介入が実習生の内省を促進することが明らかになった。 また研究全体を通して明確な課題を意識した振り返りと指導教員のコーチングスキルの重要性が示唆された。
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