• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 実績報告書

知識基盤社会と部活動をつなぐ理論的枠組みの構築

研究課題

研究課題/領域番号 17K04875
研究機関名寄市立大学

研究代表者

関 朋昭  名寄市立大学, 保健福祉学部, 教授 (20321367)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード部活動 / 知識基盤社会 / 教員負担
研究実績の概要

21世紀は、新しい知識、情報、技術が政治経済や文化をはじめ社会のあらゆる領域での活動の基盤として飛躍的に重要性を増す「知識基盤社会(knowledge-based society)」といわれている。また、グローバル化が進展し不確実が増大する社会であり、あらゆる領域や分野で知識が重要な価値をもつ「知識基盤社会」であり、答えのない課題に向き合い、最適な問いを立て、限られた情報をもとに妥当な解に出さなければならない。こうした社会的スキルを獲得するためには、正規の教育課程もさることながら、教育課程外の部活動で培われることが明らかになってきている。部活動が、21世紀の知識基盤社会を担っていくためには、これまでの形式化された部活動ではなく、新たな部活動づくりが求めれる。教育課程外の部活動だからこそ学べる知識がある。一方、これまでわが国では、部活動はスポーツを利用し、スポーツは部活動を利用してきた。その結果両者の絆は、学校教育そしてスポーツ振興へ多大な貢献をもたらした。この両者を「つなぐ」手掛かりとして「活動理論」に着目し検討した。活動理論とは、人間の「活動システム」の文化・歴史的発達に関する理論である。また、活動とは、環境の中の「対象」、いわば目的や動機に向かっていく諸活動が連鎖し連関する構造のことである。
知識基盤社会からの期待が高まる部活動であるが、教員の労働時間が諸外国の中でも顕著に長くなり、特に部活動に多くの時間が割かれていることが明らかになってきた。そのため部活動はブラック部活と揶揄され、教員負担が加重となっている。つまり部活動は、教員の労働意欲を削ぐ教育活動として問題視されている。一方で、放課後や休日の拘束時間が長くなるにも関わらず、部活動へ積極的に参画し、自己の動機を満足させている教員がいることも事実である。この大きな違いを明らかにした。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 勝利至上主義批判に対する批判2019

    • 著者名/発表者名
      関 朋昭
    • 学会等名
      日本体育・スポーツ経営学会第42回大会
  • [学会発表] 部活動への哲学的態度2019

    • 著者名/発表者名
      関 朋昭
    • 学会等名
      日本部活動学会第2回大会
  • [図書] みんなのスポーツ:日本における運動部活動の独創性―その誕生と経営―2019

    • 著者名/発表者名
      関 朋昭
    • 総ページ数
      15-17
    • 出版者
      日本体育社
    • ISBN
      9784779509438

URL: 

公開日: 2021-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi