研究実績の概要 |
新型コロナウイルスの影響もあって1年間研究期間を延長したが、そのおかげで研究の最終年として一区切りをつけるだけの十分な成果が得られたと考えている。 具体的には、学術的研究の成果として、岡田順太「カリフォルニア州2011年公正教育法」、横大道聡「アメリカにおける公教育と自由観」、栗田佳泰「『世論』,『輿論』,学問の自由」、憲法政治の模擬体験をする取組みを紹介した論考として、岡田順太・岩切大地・大林啓吾・横大道聡・手塚崇聡・栗田佳泰「立法政策学ことはじめ」を公刊した。 この他、昨年度公刊した栗田佳泰・岡田順太・横大道聡「大学生による中学生のための模擬国会2019」のフォローアップとして、新潟市役所の「憲法のつどい」担当者に対面でのインタビューを実施し、今後もこの取組みが継続されることを確認し、本研究の成果の実践例としての模擬国会の取組みが行政実務においても有用であることを再認識した。また、栗田は「法学教育における批判力・政治的リテラシーの醸成の試み」と題し、福岡大学法学部FD研修会(2021年2月19日)での講演を行った。 さらに、研究代表・分担者が執筆に加わっている憲法の教科書等においても、研究成果を踏まえた内容にすることができた。 なお、本研究の後継研究として、「立憲主義に基づく主権者教育の実践―LGBTQ包摂教育を中心とする探究型教材の開発」が2022年度からの科研費事業(課題番号22K02529)として採択された。引き続き、コロナ禍で果たせなかった調査や研究成果の公表を行っていきたい。
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