本研究の目的は、家庭科のシティズンシップ教育において、新科目「公共」"との関係に着目した高校のカリキュラム・マネジメント・モデルを開発することである。 家庭科市民性教育カリキュラムは理論的・実践的に開発された。理論的研究では、ハーバマスの「生活世界の植民地化」という概念を用いて、グローバル社会における家庭生活の変容を理解し、生活を親密圏と公共圏の再編成として位置づけた。実践研究では、教師の実践記録をシティズンシップ教育として解釈し、ジェンダーの視点から教育実践を把握した。家庭科の特徴である当事者として問題に取り組むこと、問題を社会課題として捉え、社会や世界にコミットすることを明らかにした。
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