研究課題
本研究では子どもの協同性の育ちに着目して、幼小の円滑な接続に寄与する音楽教材とプログラムの開発を目指してきた。また、保育者・教員養成課程の学生が幼小接続の重要性を理解し、音楽の指導において高い資質と能力を獲得できるように、開発したプログラムを学生指導に活かすように心がけてきた。2017年より幼稚園5歳児と小学校低学年を対象に継続して実践を行い、開発したプログラムの検証を行った。研究途中では、コロナ渦により実践を進めることができない時期もあったが、地道に取り組み続けた7年間(延長を含む)の成果を、『子どもの音楽的素地を育むために-日本語と協同性に着目したプログラムの開発-』(一藝社、2024)にまとめることができた。また、日本音楽表現学会において、「5歳児のグループ活動における絵かきうたづくり―子ども園での実践をもとに―」というタイトルで発表を行った。本研究では、研究者と幼稚園、小学校とが連携する研究体制を整えることができたことにより、幼稚園と小学校双方での実践が可能となり、一貫性・連続性を保証する音楽プログラムの一例を開発することができたと捉えている。
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