研究課題/領域番号 |
17K04900
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研究機関 | 武庫川女子大学 |
研究代表者 |
西尾 亜希子 武庫川女子大学, 共通教育部, 准教授 (20550627)
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研究分担者 |
高屋 定美 関西大学, 商学部, 教授 (60236362)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | アメリカ / 「お金」の教育事情 / キャリア教育 |
研究実績の概要 |
昨年度、アメリカの女子大学での「お金」の教育の実践状況について、関係者に聞き取り調査を実施したが、全国的にも「優秀な」、「女子大学」ということもあり、情報に偏りがあることが気になっていた。また、大学における「お金」の教育に関するカリキュラム開発をめざす上で、大学教育以前の教育段階で「お金」の教育をめぐって何か起こっているのかを把握することが不可欠であると考えていた。そのため、今年度はアメリカの高校、大学、NPOの関係者に、「お金」の教育の実践状況についてはもちろん、「お金」の教育についてそもそも親や教員はどのような姿勢でいるのかや、そうした姿勢に関する「お金」の教育関係者自身の感想、彼らが考えるそうした姿勢における問題点や改善策など、より教育に関わる根本的な側面について聞き取り調査を実施した。国内の大学におけるキャリア教育についても引き続き、調査を続けている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
今年度予定していた聞き取り調査は実施できたが、結果の分析が遅れている。女子大学生のための「お金」の視点を取り入れたキャリア教育カリキュラムの開発をめざす以上、分析を急ぎ、過年度分の研究実績と合わせて、聞き取り調査から得られた知見を現段階である程度明らかしている必要がある。遅れている主な理由に、予定していた以上に聞き取り調査の対象者を増やしたことがある。その結果、量、質ともに豊富な情報は得られたが、分析に時間がかかってしまっている。
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今後の研究の推進方策 |
まずは今年度に実施した聞き取り調査の結果の分析を急ぐ。その上で、過年度分の研究実績と合わせて、聞き取り調査から得られた知見を明らかにする。 「キャリア教育」に「お金」の視点を入れる必要があるが、そのためには最新の「キャリア教育」の動向をあらためて確認する。その上で、これまでの本研究から得られた新たな知見を盛り込む。その際には研究協力者にも経済学的な観点から助言を得る。その際、ミクロな観点にとどまらず、マクロな観点からも助言を得るように努める。
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次年度使用額が生じた理由 |
国内での聞き取り調査が遅れており、出張費とボイスリライト費用分が余ってしまったため。
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