研究実績の概要 |
本研究課題に関する30年度の研究として,まず研究代表者の林が広島県内の小学校21校の教師対象に行った①防災学習実施教科・領域,②防災学習指導で重視すること,③防災学習指導での課題・問題点についての質問回答(回答数301名)の詳細な分析を行った。それらの分析結果と林による広島県内小学校における下記連携(示範)授業の成果を併せて日本災害情報学会第20回大会(林・土井・藤川・礒崎,30年10月28日,於:東京大学)で報告した。また林がインドネシア中部ジャワ地域の小学校で行った特別授業及び土砂災害に関する教員研修会の内容と成果,及び主として広島県内の小学校現職研修と土砂災害に関する連携授業の内容と成果を国際学会(Hayashi, Doi, Isozaki, Fujikawa, Tuswadi, #1132, 30年12月1日,2018 International Conference of EASE, National Dong Hwa Univ., Taiwan)で発表した。また,インドネシア,バンジャラヌガラ県の小学校教員対象に上記①ー③と同内容で行った質問紙調査(回答数161名)の回答分析を行い,その内容の詳細を比治山大学・比治山大学短期大学部教職課程研究第5巻(Hayashi, Fujikawa, Tuswadi,英文,pp.86-96)に論文発表した。分担者の土井は,富山市において土砂災害に関する教員研修を実施し,参加者へのインタビュー調査をSCAT法で分析した結果から導出した成果を日本地学教育学会72回全国大会 (土井・林,30年8月25日,筑波大学)で発表した。 また,30年度に林が行った土砂災害に関する連携(示範)授業に関し,連携した全担任教師対象に児童へのインパクト及び授業づくりへの寄与ついての質問紙調査と教師数名を選んでインタビュー調査を行った。また31年2月末には研究代表者の林がフィリピンのサントトマス大学を訪問し,国の防災教育の現状について意見交換を行い,小学校教員対象に上記に内容による質問紙調査を元年前半の期間に行うことを協議した。
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