| 研究課題/領域番号 |
17K04909
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| 研究機関 | 東北大学 |
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研究代表者 |
爲川 雄二 東北大学, 教育学研究科, 助教 (30351969)
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| 研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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| キーワード | 知的障害 / 発達障害 / 特別支援学校 / 情報モラル / 携帯情報端末 / アセスメント |
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| 研究実績の概要 |
本研究は、知的障害児者を対象に実施された知能検査等の心理・発達アセスメントや、社会適応のアセスメントのデータと、情報モラルの獲得を含めたICTの利用状況の関連を定量的に示した上で、知的障害児者の情報モラル獲得の支援における、個々のアセスメント情報の活用可能性を明らかにすることを目的としている。3年目にあたる今年度は、2年目に実施した個別調査の回答を集計・分析して、1年目に実施した予備調査の結果を併せて、当初の研究計画「心理・発達アセスメント結果と情報モラルの獲得を含めたICTの利用状況の関連の定量化」を試みた。集計・分析の結果、定量化は困難であったものの、知的障害生徒（中学部・高等部）における発達水準と情報モラルの習得状況に一定の傾向がみられた。ネット利用時のトラブル経験率は中学部と高等部で大きな差があり、特に高等部の女子生徒のネットトラブル経験率が高かった。ネットトラブル経験率と発達レベルとの間に量的な相関がみられなかったことから、発達レベルよりも暦年齢に応じてスマートフォンを買い与えている状況が、高等部におけるネットトラブル経験率の高さに影響していると考察した。また、知的障害生徒は、パスワードの管理等、ICTスキルの習得により依存する情報モラルの習得が困難であった。家庭や学校でICT機器に触れる機会の多寡が情報モラル習得の一つの鍵になると考察した。その他の詳細な結果や考察を含め、学会大会等で発表した他、研究成果をまとめて、報告書としてインターネット上に公開した。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究は当初3年計画で、本年度（令和元年度）が最終年度であった。しかしながら、研究成果の発表を予定していた学会大会等が新型コロナウイルス感染拡大の影響で現地開催が中止となり、関連の研究者や特別支援学校教員らとの意見交換が実現できなかった。
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| 今後の研究の推進方策 |
今後の状況にもよるが、今後は本研究の結果を学会大会等で発表し、参加者らの意見を得た上で考察を深める。
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| 次年度使用額が生じた理由 |
研究成果の発表を予定していた学会大会等が新型コロナウイルス感染拡大の影響で現地開催が中止となり、国内旅費が使用できなかった。今後の状況にもよるが、次年度において研究成果を学会大会等で発表するための旅費として、次年度使用額を充当する。
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