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2019 年度 実施状況報告書

算数困難のある生徒のためのICT活用授業に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K04913
研究機関筑波大学

研究代表者

熊谷 恵子  筑波大学, 人間系, 教授 (10272147)

研究分担者 川間 健之介  筑波大学, 人間系, 教授 (20195142)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード計算困難 / 認知能力 / 知的アンバランス / 境界線児 / ICT活用授業
研究実績の概要

本研究は、①②③の研究からなる。
①の調査研究(中学校数学教諭30名への数学の苦手なお子さん5名ずつの学習プロフィール調査)に関してはすでに終了しており、現在、論文作成中である。
②の臨床研究については、2019年度、新たにIQ80~90の通常学級に通っているお子さんで、計算の苦手なお子さん、計算指導をしてほしいことで筑波大学心理・発達教育相談室に来室してきた10名に対して指導を行った。家庭の事情等で来られなくなったりしたお子さんを除き、8回の一連の指導が完結した3名について、1事例は、国内の知能検査の学会誌に投稿中(日本KーABCアセスメント学会)、また、3名についての指導および指導結果の比較の観点から、国際会議(第35回PAC Rim会議(Pacific Rim International Conference on Disability & Diversity.)にてYamamoto・Kumagaiで発表を行った。この10名の指導の結果、暗算レベルの四則演算と言っても、知能の認知能力の中のアンバランスの違い、また、学年により、10以内の加減算から取り組むのではなく、九九の範囲の乗除算から取り組む方がよい事例もあり、系統的な指導について、いくつかの分岐点を設ける必要があることが示唆された。
また、②臨床研究のもう1つの対象である肢体不自由児については、研究倫理申請が遅れたことで、実際の臨床研究に移ることができなかった。学校からの承諾は得られていたが、2019年度3月には、コロナウィルス感染のこともあり、実際に学校での調査等はできなかった。
③試案については素案を作成しているが、②の臨床研究に、肢体不自由児の臨床研究も含めた後に、整理したい。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

科研費の最終年度を、研究倫理審査申請の遅れで、持ち越してしまった。今年中には、まとめたい。なお、現在作成中の論文も今年度中には投稿したい。

今後の研究の推進方策

今年は、コロナウィルスによる緊急事態宣言等があり、大学だけではなく、特別支援学校においても、学校再開、通常通りの時間割に戻るということができていないため、現在の緊急事態宣言下でも、ZOOMにより、該当の特別支援学校の教諭に連絡を取り、学校が再開したら、すぐに、子供たちの臨床研究に取り組めるようにしたいと思う。

次年度使用額が生じた理由

研究倫理委員会への申請手続きの遅れ、申請後の学校の中での調整の遅れ、コロナウィルスで最後の学校との具体的な調整ができなかったこと。
①については、論文を仕上げること、②の臨床研究における肢体不自由児の指導については、現段階では学校に子どもたちが来ていないが、早々に附属桐が丘特別支援学校の数学担当教員との打ち合わせをリモートワークで行い、具体的な日程を詰め、臨床研究に関して進める。その後③に関する素案をブラッシュアップしていく。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020 2019

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Examination of the Effectiveness of Systematic Intervention for Children with Calculation Difficulties.2020

    • 著者名/発表者名
      Yamamoto, Y and Kumagai, K
    • 学会等名
      Pacific Rim International Conference on Disability & Diversity.
    • 国際学会
  • [学会発表] 加減算に困難のある子どものつまずき分析と小集団指導の有効性の検討-反応時間を指標にした評価と評価に基づいた系統的指導-.2019

    • 著者名/発表者名
      山本ゆう・熊谷恵子
    • 学会等名
      日本LD学会

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公開日: 2021-01-27  

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