研究課題/領域番号 |
17K04925
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
特別支援教育
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研究機関 | 東京都市大学 (2019) 東京工業大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
毛利 眞紀 東京都市大学, 共通教育部, 客員研究員 (50787281)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 自閉スペクトラム傾向 / 大学生 / ストレス経験 / ストレスへの反応・対処 / 精神的健康 |
研究成果の概要 |
本研究は一般大学生を対象に自閉スペクトラム傾向(以下AS傾向)と日常生活ストレス経験、ストレスへの対処と反応、精神的健康の関連を検討した。主な結果として、AS傾向の高い人は日常生活でストレス経験(とりわけ自己の人格や学業に関するストレス)を多く認識しており、AS傾向の高さと日常ストレス経験の多さが重なると精神的健康状態に負の影響をもたらすこと、AS傾向の高い人はストレスに対して反芻や感情麻痺といった無意識的な反応を起こしやすく、そのようなストレスへの無意識的反応は精神的健康に負の影響をもたらすことが示唆された。
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自由記述の分野 |
臨床心理学、発達障害学生支援、学生相談
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、自閉スペクトラム傾向が高い大学生の日常ストレス経験と意識的・無意識的なストレス反応の特性を明らかにし、精神的健康との関連について示唆をもたらした。本研究の結果は臨床的・経験的所感として報告されてきたことと概ね一致するものと考えられ、非臨床群を対象とした調査ではあるが、1つの実証的データを提示した点に学術的意義があると言えよう。また、本研究の所見はASDやその傾向を持つ大学生と彼らが抱える問題を理解する上で有益な情報であると考えられる。
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