研究課題
前年度(平成30年度)の研究を加速させると共に、パラスポーツ体験会での学びの効果検証を行うために、質問紙によるアンケート調査を実施した。小学校及び中学校で行ったパラスポーツ体験会において、児童生徒は実技を十分に楽しみながら、同時に「競技に関する知識」「障害者スポーツに関する知識」を得ていることが明らかとなった。これらの研究成果は「IASSIDD2019 The World Congress of the International Association for the Scientific Study of Intellectual and Depelopmental Disabilities」及び「ISAPA2019 The World Congress of the International Symposium on Adapted Physical Activity2019」にて、それぞれ「Current State and Issues of Paralympic Education in Japan: Research from the Practical Sessions of Para sports for primary school students」、「What Do Children and Student Learn in Disability Sport Trial Sessions?」というタイトルにて発表を行った。また、高等学校で行ったパラスポーツ体験会では、「パラリンピック教育」の目的に即した体験会プログラムを作成し、実施した。具体的には、障害者理解や共生社会の理解を深める講義と実技(ボッチャ競技)を組み合わせた体験会を実施した。参加した生徒142名に対してアンケート調査を行ったところ、これまで障害者に対して抱いていた「かわいそう」や「生活が困難」といった認識に変化が認められた。さらに、上記の取組については、教員免許状更新講習や教職員の研修会においても研究成果の発信を行った。
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私立大学の特色ある教職課程事例集
巻: Ⅳ ページ: 13~16