研究課題/領域番号 |
17K04959
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研究機関 | 関西福祉科学大学 |
研究代表者 |
加藤 美朗 関西福祉科学大学, 教育学部, 教授 (40615829)
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研究分担者 |
蓑崎 浩史 広島修道大学, 健康科学部, 教授 (20711170)
嶋崎 まゆみ 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 准教授 (70319995)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 遺伝性疾患 / 知的障害 / 特別支援学校 / 在籍状況 / 教員の知識 / 教員のニーズ / 児童生徒の抱える困難 |
研究実績の概要 |
2022年度は、本研究で研究対象とした6遺伝性疾患のうちの、本研究の結果から特別支援教育の実践に資する日本語の資料が限られていると考えられるルビンシュタイン・テイビ症候群を対象とした文献検討を実施した。その結果、RTSを主たる研究対象としている外国語の文献が757件、日本語の文献が137件抽出された。その多くは医学研究であったが、心理社会的支援や特別支援教育に関連すると考えられる文献として、英語の文献ではあるが、特別支援教育に関する解説が1件、行動特徴や行動支援に関するものが8件、運動面の特徴や歩行訓練などの介入に関するものが3件、コミュニケーションや社会性、認知面の発達や特徴に関する研究が11件、精神医学的症状に関するもの6件が抽出された。そこでこれらを中心に文献検討を行った結果を論文化して発表した。 次に、特別支援学校で上記6症候群のある児童生徒を担当している教員を対象に実施した調査結果のうちの、それら児童生徒が抱えていると教員が考えている困難やよい面に関する自由筆記回答についてテキストマイニングを用いた分析を行った。困難については身体運動面、認知学習面、言語コミュニケーション面、情緒心理面、行動面の5項目ごとでの分析を行った結果、困難の内容に関する症候群間の相違点が項目種別ごとに明らかとなった。この結果については2023年度に学会発表し、その後論文化して投稿する予定である。 さらに、本研究のこれまでの成果と、知的障害との関連性の高い遺伝性疾患に関する基本情報、および本研究での研究対象とした6症候群の児童生徒の障害特性や教育的支援、心理社会的支援に関する情報を冊子にまとめて印刷し、研究に協力を頂いた特別支援学校412校に郵送した。
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