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2019 年度 研究成果報告書

高温超伝導体テラヘルツ波発振器の外場制御と協調動作よる高出力化

研究課題

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研究課題/領域番号 17K05018
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 ナノマイクロシステム
研究機関筑波大学

研究代表者

柏木 隆成  筑波大学, 数理物質系, 講師 (40381644)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードテラヘルツ波 / 固有ジョセフソン接合 / 銅酸化物高温超伝導体 / 単結晶
研究成果の概要

本研究では,高温超伝導体の単結晶を用いたテラヘルツ波発振器について,発振出力向上に向けた研究を行なった。そのために,素子特性の安定化と複数素子の同時動作に関する技術開発を中心に行なった。具体的には,(1) 発振特性の再現性が高い素子構造の開発,(2)発振素子構造の製作技術の改良,(3) 発振素子の表面温度評価方法の開発,(4)アレイ素子構造の開発,を行なった。これらを通じて本研究の開始当初に比べ,安定動作する素子を簡便にかつ多く作製する技術が確立できた。発振出力に関してはまだ改善が必要ではあるが,本研究により今後の素子開発の方向性が明確になった。

自由記述の分野

ジョセフソン接合デバイス

研究成果の学術的意義や社会的意義

テラヘルツ(THz)帯の電磁波は,次世代高速通信技術や,非破壊イメージング,非破壊検査,医療診断等への応用が期待される次世代の電磁波である。しかし,THz波を発生する固体素子技術の開発は途上にあり,さらなる発展には多方面からの研究開発が有効である。本研究の高温超伝導体Bi2212単結晶を用いた小型THz波発振器(Bi2212-THz発振器)は,その1つになると考えている。このTHz発振器の最大の利点は,1素子で幅広い周波数が発生できる点があり,これは単色光を用いた分光測定技術などへの利用が期待できる。本研究成果は,このような応用に向けた基盤技術になる。

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公開日: 2021-02-19  

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