研究課題/領域番号 |
17K05065
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研究機関 | 国立研究開発法人物質・材料研究機構 |
研究代表者 |
鶴岡 徹 国立研究開発法人物質・材料研究機構, 国際ナノアーキテクトニクス研究拠点, 主席研究員 (20271992)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 可変容量素子 / 電圧制御型発振回路 / 酸化物 / 固体電解質 |
研究実績の概要 |
白金/リチウムリン酸窒化物(LiPON)/白金構造において観測される電圧印加の可変容量とそれを用いた電圧制御型発振(VCO)動作の結果をまとめた論文がACS Appl. Electron. Mater.に掲載された。 ポリエチレンオキシド(PEO)に3%の銀塩を混ぜた高分子電解質膜を銀と白金で挟んだ(Ag/Ag-PEO/Pt)構造においても、電気二重層に起因する容量変化を観測した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
リチウムリン酸窒化物薄膜を用いた可変容量素子をVCO回路に実装し、発振回路の動作実証を行ったことにより、当初の目標よりもさらに進展した結果が得られたと言える。R2年度は、これらの結果をまとめた論文が掲載された。 同様の現象は高分子電解質を用いた構造でも観測され、インピーダンス法で解析した結果を論文にまとめて雑誌に投稿した。
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今後の研究の推進方策 |
投稿中の論文を確実に掲載されるようにするとともに、リチウムリン酸窒化物のデータを用いて国際会議での発表とプロシーディングスへの論文投稿を予定している。
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次年度使用額が生じた理由 |
新たに高分子電解質膜を用いて電気二重層に由来する容量変化を見いだしたので、その論文の投稿にかかる経費と、リチウムリン酸窒化物の結果を国際会議で発表およびそのプロシーディングスへの論文投稿にかかる経費を次年度に繰り越した。
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