2μm帯ファイバレーザにおいて、波長可変発振とQスイッチ発振を全ファイバレーザ共振器で実現した。波長可変については、ファイバ中に圧力誘起した長周期グレーティングならびにシングルモードファイバ間に挿入したマルチモード領域の干渉効果を用いて実現した。Qスイッチについては、能動型ではファイバへの動的圧力印加、受動型では可飽和吸収薄膜のファイバ挿入によって実現した。さらに、上記機能を集積した全ファイバレーザを試作し、波長可変幅100nmを超える低パワー励起Qスイッチ発振に成功した。今後、制御性の高い医療レーザ、分析機能に優れる環境センシング、広帯域性を有する空間通信光源などへの広がりが期待される。
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