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2022 年度 実績報告書

無限次元代数群とリー代数の研究、および準周期・非周期構造への応用

研究課題

研究課題/領域番号 17K05158
研究機関筑波大学

研究代表者

森田 純  筑波大学, 数理物質系(名誉教授), 名誉教授 (20166416)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2023-03-31
キーワード代数群 / リー代数 / 代数的K理論 / 局所アフィン・リー代数 / カッツ・ムーデイ群 / スキーム / 四元数体 / 量子ビット
研究実績の概要

有限次元および無限次元の代数群とリー代数の構造と表現の研究を行い、さらにその関連話題への応用の研究も実施した。
(1) 素数 p_1,...,p_n に対して、整数環の分母に p_1,...,p_n を許したものを R = \mathbb{Z}[1/p_1,...,1/p_n] とおくとき、K_2SL_2(R)の構造を決定する判定条件を導き、多くの新たな構造定理を証明した。背景にはアフィン型ティッツ建物理論があり、岩堀・松本分解が用いられている。構造の解明には代数的 K 理論における松本関係式を丁寧に扱う必要がある。
(2) 岩手大学の吉井洋二氏との共同研究により、極小な局所アフィン・リー代数を分類した。これはアフィン・リー代数を一般化した局所拡大アフィン・リー代数と呼ばれている中の特別なクラスであり、到底分類は難しいと考えられていたテーマであったが、無限次元リー代数を総動員することにより解決した。
(3) アルバータ大学の A. Pianzola 氏と岡山理科大学の柴田大樹氏との共同研究により、アフィン型カッツ・ムーディ群をスキーム論の立場で、その構造を解明することに成功した、生成系による構成は広く知られているが、ガロア・デサント理論の立場から捉えることは貴重な成果である。
(4) 四元数体の内部に H4 型のコクセター群が典型的な形で見出される事実はよく知られている。それらを用いて得られる無限ルート系が構成されるが、R. Moody 氏との共同研究により、その代数的な構造を解明して、量子ビットへの重要な応用を見出した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Classification of minimal locally affine Lie algebras2023

    • 著者名/発表者名
      Morita Jun、Yoshii Yoji
    • 雑誌名

      Journal of Algebra

      巻: 616 ページ: 97~154

    • DOI

      10.1016/j.jalgebra.2022.11.004

    • 査読あり / オープンアクセス

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公開日: 2023-12-25  

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