本研究の扱う、アーベル多様体や代数曲線は数学の代数幾何学という分野において、中心的な役割を果たす研究対象であり、数学の他分野にも多くの応用を持つ。また、社会的にも、耐量子計算機暗号など次世代の情報技術にも用いられる対象(超特異曲線)があり、特にその部分について深い研究を行っている。研究成果としては、アーベル多様体や代数曲線等に付随する p-可除群という対象があるがその特殊化のタイプの決定や、低種数低標数の様々なタイプの超特別曲線の数え上げ(計算機を用いた結果)、一般の標数において種数4の超特別曲線の存在(理論的結果)などを行った。
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