研究実績の概要 |
トポロジー,数理物理,数論をつなげる研究を推進し,その成果としてクラスター変数の特殊化と結び目のアレクサンダー多項式との一致についての永井渡氏との研究成果をまとめた論文が Wataru Nagai, Yuji Terashima, Cluster variables, ancestral triangles and Alexander polynomials, 363 (2020) として学術論文誌に掲載されることになった.また,クラスター変換と双曲三次元多様体の双曲体積との新しい関係を発見した長尾健太郎氏,山崎雅人氏との研究成果をまとめた論文が Kentaro Nagao, Yuji Terashima, Masahito Yamazaki, Hyperbolic 3-manifolds and cluster algebras. Nagoya Math. J. 235 (2019), 1-25 として学術論文誌に掲載された.また,3次元多様体上の葉層構造と数体との類似を追及し,Beilinson, Bloch , Deligne 氏らのリーマン面における相互律を一般化する数論トポロジーでの結果を得たキム・森下・野田氏との研究成果をまとめた論文を Junhyeong Kim, Masanori Morishita, Takeo Noda, Yuji Terashima, On 3-dimensional foliated dynamical systems and Hilbert type reciprocity law, arXiv:1906.02424 として公表した.
|