研究課題/領域番号 |
17K05262
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研究機関 | 駒澤大学 |
研究代表者 |
小沢 誠 駒澤大学, 総合教育研究部, 教授 (50308160)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | ハンドル体結び目 / 橋位置 / 安定同値定理 / 安定化 / 3価グラフ |
研究実績の概要 |
3次元多様体の基本定理として、任意の二つのヒーガード分解に対して、それらの安定化であるヒーガード分解が存在するというReidemeister--Singerの定理(安定同値定理)がある。結び目理論において、ヒーガード分解に対応するものが橋分解・橋位置であり、Birmanは結び目の橋位置に関して安定同値定理を示している。 今年度は、ハンドル体結び目の橋位置について安定同値定理を示した。これは、石井氏の結果により、3価グラフの橋位置の安定同値定理と同値である。この研究成果は、「Stable equivalence of bridge positions of a handlebody-knot」としてまとめ、arXiv:2012.07310に公開した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルスの影響により、海外・国内への研究出張ができなくなり、今年度は実質何も進んでいない。
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今後の研究の推進方策 |
多重分岐曲面の特別なクラス(例えば近傍がザイフェルト多様体になるもの)について、最大種数・最小種数の決定をしたい。 特に、「最小種数埋め込みは、常にレンズ空間とS^2xS^1の連結和への埋め込みで実現できるか?」という古宇田氏の問題について、考えたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルスの影響により、海外・国内出張ができなかった為。
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