研究成果の学術的意義の一つは、抽象的偏微分方程式の理論を展開することにより,時間,場所,サイズという3種類の変数を持つ数理モデルの解析が可能となったことである。従来の抽象的発展方程式の理論は,時間と場所,または時間とサイズといった2種類の変数を持つ数理モデルに対し有効であったことと比較して,より応用の範囲が広がったと言える。 もう一つは,最適収穫問題について得られた結果は,農業や水産業における収穫量や利益を最大にするため制御モデルからくる問題で,最適解であるための必要条件や解の存在条件を与えることができた。
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