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2021 年度 実施状況報告書

作用素環の近似性の研究とその応用

研究課題

研究課題/領域番号 17K05278
研究機関大阪教育大学

研究代表者

岡安 類  大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (70362746)

研究分担者 縄田 紀夫  大阪大学, 情報科学研究科, 准教授 (90614040)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2023-03-31
キーワードvon Neumann 環 / 因子環
研究実績の概要

前年度に引き続き単射的(または半離散的)の因子環の研究を行った。
最終目標であるConnesとHaagerupによって証明された単射的の因子環の唯一性の結果の統合することに成功した。これまでの研究で得られた(1)Hilbert bimodule の2つのベクトルの組に対する \delta-rerated という概念を拡張した almost \delta-related に関する研究、これはHaagerup の結果である almost unitary equivalenceが従うことが確かめられる。(2)bicentralizerの構造に関する研究、これはIII_0型の場合は非自明になること確かめた。さらにHaagerupによって定義された有理的状態を一般の枠組みで議論するために新たに(3)Gamma状態を導入した。ただしGaamaは正数群の部分群である。Gaamaが正の有理数群のときはHaagerupの有理的状態の同値であるため、一般のGammaへの拡張になっている。そしてGammaはそれぞれ因子環がII_1型のときは自明群、III_lambda型のときはlambdaが生成する群、III_1型のときは正の有理数に対応する状態があることを確かめた。さらにこれらの対応する状態が(2)のbicentralizerが自明であることを確かた。以上の概念の導入により、Haagerupの議論を基礎に目的の証明することができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

コロナ禍で研究会やセミナーなど参加する機会が減ったが、できる範囲で研究を遂行し、目標となる結果を証明することができ、論文としてまとめた。

今後の研究の推進方策

III_0型の単射的因子環についての研究を進めたい。

次年度使用額が生じた理由

コロナ過のため、予定していた出張ができず、旅費を必要としなかったため。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] A note on injectivite factors with trivial bicentralizer2022

    • 著者名/発表者名
      Rui Okayasu
    • 雑誌名

      Publications of the Research Institute for Mathematical Sciences

      巻: - ページ: -

    • 査読あり
  • [学会発表] Injectivite factors with trivial bicentralizer2021

    • 著者名/発表者名
      Rui Okayasu
    • 学会等名
      日本数学会

URL: 

公開日: 2022-12-28  

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