研究成果の概要 |
「合成結び目型内にはメビウス・エネルギーの最小元は存在しないだろう。」というKusner-Sullivan予想解明に向け、メビウスの分解エネルギーの離散化、O'Haraエネルギーの分解や余弦公式などを研究した。Kusner-Sullivan予想が正しければ、合成結び目型を初期結び目とする勾配流は(有限時刻)でプルタイトを起こすはずと考えた。その簡易化モデルとして、平面閉曲線のループの退化を考え、曲線の非局所曲率流の爆発と解が大域である場合の漸近挙動を調べた。結び目エネルギーについては、従来O'Haraの(α,1)エネルギーについて知られていた変分公式の評価を(α,p)エネルギーに拡張した。
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