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2020 年度 研究成果報告書

汎関数に対する種々の増大度条件の下での変分問題の研究

研究課題

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研究課題/領域番号 17K05337
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 数学解析
研究機関東京理科大学

研究代表者

立川 篤  東京理科大学, 理工学部数学科, 嘱託教授(非常勤) (50188257)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード変分問題 / 弱解の正則性 / p(x)-growth / Φ-growth / double phase functional
研究成果の概要

本研究の主たる目的は,変分問題の解の正則性に関して新たな結果を得ることである.変分問題とは,考えている「量」の最小点(もしくはより一般に極値や停留点)を与える写像・関数を求める問題を言う.石鹸膜等身近な多くの形が変分問題の解となっている.
変分問題を数学的に扱う場合,連続,更には微分可能な関数の中で,いきなり解の存在を示すことは一般に困難で,ソボレフ空間と呼ばれる「弱い意味で微分可能」な関数の空間の中で,弱い意味での解「弱解」の存在を示し,さらにその「弱解」の微分可能性等を示すというプロセスを辿ることが多い.本研究ではこの後半のプロセスの問題について,新たな結果を得ることができた.

自由記述の分野

変分問題

研究成果の学術的意義や社会的意義

一般に非線型偏微分方程式に対して,ソボレフ空間(弱い意味での導関数がp-乘可積分である関数の空間)における解,すなわち弱解の存在は比較的容易に示されることが多く,むしろ存在が保証された弱解が,そもそもの問題にとって適切な滑らかさ(連続性,微分可能性)を持つことを示す点に難しさがある場合が多い.このような弱解の滑らかさに関数問題を「正則性の問題」と呼んでいる.本研究では,変分問題の解に対してこの「滑らかさの問題」を扱い,新たな結果を得た.
本研究で扱った問題は,近年ヨーロッパを中心に,その応用も含めて盛んに研究されている分野であり,この分野で新たな結果を得た意義は小さくない.

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公開日: 2022-01-27  

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