本研究は高信頼ソフトウェア開発の基礎となる数理論理学や離散数学、特に計算機による自動検証可能な形式証明を意識した関係計算による証明を用いた数学体系を拡げることである。 近年の計算機能力、および、定理証明支援系ソフトウェアの進歩により、数値計算、数式処理計算のみならず、論理計算についても自動検証可能になり、四色定理、ケプラー予想など,計算機でしか厳密に検証出来ない数学定理の証明も発表されるようになっている。このような背景のもと本研究では論理計算を内包する関係計算に主眼を置いた数学理論の再構築、形式証明データベースの作成など、自動検証可能な数学理論体系を提案するものである。
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