数値シミュレーションを用いて原始星形成後の質量降着期の星周円盤の成長と原始星ジェットの駆動機構を解明した。星周円盤の外縁では磁気制動による角運動量輸送が効率的であり円盤のサイズ成長が抑制される。この段階では、定常的に円盤にガスが降着するため、重力不安定により渦状碗が発達する。渦状碗による非軸対称重力トルクによって円盤の角運動量が輸送され、円盤ガスは中心星へ落下する。その後、円盤は重力的に安定となり中心星への質量降着率は下がる。また、中心星に落下するガスの一部がジェットとして原始星近傍から放出される。この研究によって、中心星へのガス降着と中心部からのジェットは非定常であることが分かった。
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