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2021 年度 研究成果報告書

補償光学面分光によるブラックホールが銀河形成史に果たした役割の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 17K05389
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 天文学
研究機関尾道市立大学

研究代表者

川口 俊宏  尾道市立大学, 経済情報学部, 准教授 (60433695)

研究分担者 菅井 肇  東京大学, カブリ数物連携宇宙研究機構, 特任准教授 (50291422)
尾崎 忍夫  国立天文台, 先端技術センター, 講師 (60532710)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2022-03-31
キーワードブラックホール / 銀河 / 共進化 / ガス噴出 / 輝線 / スペクトル / 面分光 / 可視光観測
研究成果の概要

我々は補償光学機能で角度分解能を向上させたすばる望遠鏡の可視光面分光装置(京都3次元分光器2号機)を用いて、銀河スケールの大きさで高速ガス噴出が起きている銀河中心部について観測を行い、「母銀河星形成抑制」仮説の検証を目指してきた。中心巨大ブラックホールから離れた位置に分布する、約900km/sの青方偏移速度を持つ高い密度(>3000/cc)の噴出ガスの発見の成果を査読論文として発表した(Kawaguchi, Ozaki, Sugai et al. 2018)。これらの成果を基に、欧州南天文台の大型望遠鏡VLTやすばる望遠鏡での高分散分光観測へ発展している。

自由記述の分野

宇宙物理学(ブラックホール、銀河)

研究成果の学術的意義や社会的意義

大規模な高速ガス噴出を起こしている活動銀河中心核について、輝線放射領域を空間分解して観測した例は我々の成果が初であり、補償光学と可視光面分光装置の組合せによって、初めてガス噴出の広がりや密度が明かになった。超大型望遠鏡TMTを見据え、今最高の「高空間分解能+面分光」性能を活用して開拓した。
巨大ブラックホールへのガス供給に関するNature Astronomy誌での論文発表について、読売新聞、朝日新聞、産経新聞、中国新聞、日本経済新聞などで掲載された。
宇宙年齢とブラックホール質量ごとの関数として超臨界ガス降着が起きる割合を求めたことは、将来の観測的検証へ向けた理論予測の準備としての意味も持つ。

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公開日: 2023-01-30  

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