研究課題/領域番号 |
17K05395
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研究機関 | 統計数理研究所 |
研究代表者 |
森井 幹雄 統計数理研究所, 統計的機械学習研究センター, 特任助教 (90392810)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | データ科学 / 観測天文学 |
研究実績の概要 |
X線望遠鏡の角度分解能を10-100倍向上させる装置の像再構成アルゴリズムを開発し、装置の有効性をシミュレーションで実証した(Morii, Ikeda & Maeda 2019, PASJ)。 MAXI/GSCの7年間の観測で得られた天体のカタログの作成のために使用する点源関数の構築に寄与した。それにより高銀緯に分布するX線源のMAXIカタログが作成できた(Kawamuro et al. 2018, ApJS)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
既存のX線望遠鏡に改良を施すことにより、角度分解能を10-100倍向上させるAngular resolution boosterに必須なイメージ処理のアルゴリズムを開発し、装置の有効性を実証した。今後、新型のX線望遠鏡の開発が期待できる。 MAXIのデータ処理についてもカタログ作成と新しいX線天体の検出に寄与した。
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今後の研究の推進方策 |
MAXIのデータから突発天体を自動的に検出するために、機械学習を用いるプロジェクトを継続して行う。また、Tomo-e Gozenのデータ解析に寄与し、新天体の発見に貢献する。 また、Tomo-e Gozen で得られた天体から周期性を検出したり、ライトカーブを分類する方法などを提案する。Angular resolution booster を用いたX線望遠鏡を実現するために、実験プロジェクトにデータ科学的視点から寄与する。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究発表のための出張計画を次年度に持ち越したため。
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