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2019 年度 研究成果報告書

太陽型星の高精度測光データから探る巨大黒点の性質とスーパーフレアの関係

研究課題

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研究課題/領域番号 17K05400
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 天文学
研究機関国立天文台 (2018-2019)
京都大学 (2017)

研究代表者

前原 裕之  国立天文台, ハワイ観測所, 助教 (40456851)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード太陽型星 / 黒点 / フレア
研究成果の概要

本研究では、Kepler宇宙望遠鏡による超高精度の測光データと、地上観測による長期間の測光データから、太陽型星における巨大黒点の発生頻度や寿命、黒点の大きさとフレアの規模や頻度との相関を調べた。その結果、太陽型星における黒点のサイズ分布を明らかにすることができ、巨大黒点の面積-発生頻度の分布が、太陽黒点の面積-発生頻度の分布の延長上にのることを発見した。また、太陽型星において、スーパーフレアを起こしうる(=現在知られている最大級の太陽黒点の数倍から数十倍程度の面積をもつ)巨大黒点の面積と寿命の関係が、これまで太陽黒点で知られていた黒点寿命と黒点面積の関係の延長線上にのることを明らかにした。

自由記述の分野

光赤外線天文学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究で得られた研究結果から、スーパーフレアを起こしうる巨大黒点の発生頻度や寿命を初めて明らかにすることができ、それらが従来の太陽観測から知られていた黒点の発生頻度と面積の関係や、寿命と面積の関係の延長線上にのることが明らかとなった。このことは、スーパーフレアを起こすような巨大黒点と太陽で見られる黒点は、同じメカニズムで生成・発展・消滅することを示唆する。さらに、太陽でもスーパーフレアを起こすような巨大黒点が発生しうることを示唆しており、本研究の結果は太陽でのスーパーフレアに伴う巨大磁気嵐等の地球上の文明社会への影響やそのリスク評価にとっても重要である。

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公開日: 2021-02-19  

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