本研究では、Kepler宇宙望遠鏡による超高精度の測光データと、地上観測による長期間の測光データから、太陽型星における巨大黒点の発生頻度や寿命、黒点の大きさとフレアの規模や頻度との相関を調べた。その結果、太陽型星における黒点のサイズ分布を明らかにすることができ、巨大黒点の面積-発生頻度の分布が、太陽黒点の面積-発生頻度の分布の延長上にのることを発見した。また、太陽型星において、スーパーフレアを起こしうる(=現在知られている最大級の太陽黒点の数倍から数十倍程度の面積をもつ)巨大黒点の面積と寿命の関係が、これまで太陽黒点で知られていた黒点寿命と黒点面積の関係の延長線上にのることを明らかにした。
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