本研究では、重力波天体や未知の天体からのX線をとらえ、その位置を詳細に決定することで、天体現象の解明につなげることを目指した。X 線で未知の天体を発見する全天X線監視装置MAXIと、天体の位置を精度良く決めるNICERとを国際宇宙ステーションの上でつなぐため、宇宙ステーション上のコンピュータで動作するプログラムを開発し、テストを行った。その結果、実際に運用するためにどのような改良が必要かがわかった。 実際に運用するに至らなかったため、現状で行える研究として、地上軽油での連携や、MAXI単体での重力波対応天体の探査を行い、未知天体の位置決定、重力波対応天体の明るさの上限などの成果が得られた。
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