現在、理化学研究所の超重元素研究グループの他、ロシア・アメリカ共同チーム、ドイツ等の研究グループらで新元素の発見を目指した国際競争が行われているが、発見を主張するにあたっては発見の速さもさることながら、データの信頼性が重要視される。従来行われている超重元素のアルファ崩壊を利用した間接的な原子番号同定法では信頼性には限界があるが、本研究で用いられたブラッグカーブを使った直接測定法を用いることでより高い信頼性が得られる可能性が示された。 特に、従来では不可能と思われていた低エネルギー領域での重元素の原子番号同定も可能であることが示されたので、今後の研究開発がより進むようになった。
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