量子力学的粒子集団の一つである電子系において、準周期構造がもたらす新奇な強相関物性が注目されている。強相関系における準周期性の役割について、最もシンプルなサイトに依存した平均場近似を用いて、準周期系特有の物性について議論した。副格子構造を持つ二次元準周期系として、ペンローズ模型を取り上げ特徴的な磁気的構造が現れることを実空間、補空間構造から明らかにした。一方で、二次元の他の準周期系にも現れるかどうか自明ではないため、8回対称性をもつアンマンビーンカータイル、12回対称性をもつSocolarタイルについても調べ、束縛状態の性質、磁気的性質について系統的に調べた。
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