| 研究課題/領域番号 |
17K05543
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| 研究種目 |
基盤研究(C)
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| 配分区分 | 基金 |
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| 応募区分 | 一般 |
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| 研究分野 |
物性Ⅱ
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| 研究機関 | 名古屋大学 (2018-2023)
岡山大学 (2017) |
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研究代表者 |
大成 誠一郎 名古屋大学, 理学研究科, 准教授 (80402535)
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| 研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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| キーワード | 強相関電子系 / 鉄系超伝導体 / ツイスト2層グラフェン / Ni酸化物 / ネマティック秩序 / 軌道秩序 |
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| 研究成果の概要 |
1．鉄系超伝導体の多彩なネマティック秩序の解明：高ホールドープ系では45°回転したネマティック秩序、BaFe2As2やNaFeAsにおいては構造等転移温度以上から隠れたネマティック秩序が出現することが高次多体効果を取り入れたDW方程式を解くことで統一的に理解できた。
2．魔法角ツイスト2層グラフェン(MATBG)のネマティック秩序：MATBGにおいてはスピン・バレーの混成自由度によるSU(4)対称性が局所クーロン相互作用に存在する。そのSU(4)揺らぎ間の干渉効果により、ネマティックボンド秩序が出現することを示した。
以上のように多軌道高次多体効果により、新規秩序が説明されることを示した。
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| 自由記述の分野 |
強相関電子系の超伝導・輸送現象
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| 研究成果の学術的意義や社会的意義 |
鉄系超伝導体や魔法角ツイスト2層グラフェンに代表される多軌道強相関電子系においては、超伝導相、ネマティック秩序等多彩な相図が出現する。本研究成果により、多軌道系の高次多体効果をミクロから取り扱うことで、物質依存性まで含めて統一的に相図を理解することが出来ることが示された。つまり、本研究で取り扱った高次多体効果は、強相関電子系全体の理解に繋がることが示唆される。強相関電子系は新規機能物質の宝庫であるため、強相関電子系の理解は社会の発展に寄与すると期待している。
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