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2021 年度 実施状況報告書

液-液転移理論へのフィードバックを目指した微視的メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 17K05581
研究機関愛媛大学

研究代表者

渕崎 員弘  愛媛大学, 理工学研究科(理学系), 教授 (10243883)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2023-03-31
キーワード高圧プレス / 6-6方式 / 放射光X線その場観察 / 液ー液転移
研究実績の概要

本研究は2019年度に終了しているが、成果発表を予定していた2020年3月からコロナ禍に陥ったため、当初計上していた計画を遂行できなかったため、期間延長申請を行った。既に報告した通り、2020年度は海外はおろか、国内の学会、研究会もすべて遠隔開催されたた予算を執行する機会がなかった。なお、2020年3月に開催予定であった国際会議は、2021年秋に順延されたが、最終的には開催されなかった。また、これまで成果発表を行って来た日本物理学会も2021年度はすべて遠隔実施されたため、2021年度も予算執行の機会はなかった。
本研究を発端とした、高圧プレスを用いた実験に供するジグの設計と開発は、その後も継続して行われた。2020年度後期から高エネルギー加速器研究機構フォトンファクトリー(KEK PF)にて、新規課題として採択され、自粛を強いられた2021年度に愛媛大学危機対策本部長(学長)の許可を得た上で、研究を実施した。新たな安価な素材を用いて、既存のもの(2021年度本課題様式F-7-1にて報告済み)に匹敵するパフォーマンスをKEK PFでの実地試験で得ている。なお、この開発研究は本研究課題として予定されていた研究ではなかったため、研究経費を本課題として計上していなかった。本研究経費を使用して購入したソフトウェアを開発時点で用いる機会はあったが、それ以外に研究費を必要とはしなかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

研究期間が延長されたこともあり、「研究実績の概要」で述べた、本課題に端を発する副産物が得られている。なお、この副産物は現行科研費基盤研究(C)では取り扱わない内容である。即ち、研究成果の純粋な「増大」につながっている。

今後の研究の推進方策

「研究実績の概要」で述べた高圧プレスを用いた実験に供するジグの設計・開発は最終段階を迎えている。2022年度前期にKEKで予定している実地試験をクリアできれば、成果を技術論文としてまとめ、公開する予定である。
また、本件の本課題に関する発表の機会が2022年度9月に予定されているため、予算執行もできる見込みである。

次年度使用額が生じた理由

計画されていた国際会議が開催自体をとりやめた。当該研究費を用いて達成した成果を発表するための機会である2021年度開催の国内学会はすべて遠隔開催となったため、予算を執行する機会がなかった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] The microscopic transition process from high-density to low-density amorphous state of SnI<sub>4</sub>2021

    • 著者名/発表者名
      Fuchizaki Kazuhiro、Ohmura Ayako、Naruta Hiroki、Nishioka Takuya
    • 雑誌名

      Journal of Physics: Condensed Matter

      巻: 33 ページ: 365401~365401

    • DOI

      10.1088/1361-648X/ac0dd7

    • 査読あり
  • [学会発表] ヨウ化錫高圧結晶相に対するエネルギー分散法による角度分散測定の試み2022

    • 著者名/発表者名
      渕崎員弘、成田博貴、中村克巳、鈴木昭夫
    • 学会等名
      日本物理学会第77回年次大会
  • [学会発表] ヨウ化錫の液体と非晶質状態の構造比較2021

    • 著者名/発表者名
      成田博貴、西岡拓哉、渕崎員弘
    • 学会等名
      日本物理学会2021年秋季大会

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公開日: 2022-12-28  

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