生命活動には、心臓の鼓動や呼吸などのように、リズムを刻む現象が数多く見られます。このようなリズム運動は、非平衡な状態の中では非常に安定な定常状態として実現されています。今回我々は、このようなリズム運動の起源を探るために、マランゴニ対流発生に伴う表面張力の自発振動に着目しました。我々は、この振動現象が、2種類の界面活性剤が相互作用することによって起こっていることをつきとめました。また、最近開発した高速X線反射率測定装置によって、マランゴニ対流が発生するたびに、分子が規則的に並ぶことを見つけました。
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