地下の電気比抵抗時間変化の監視を実現することを目標に、地表面上の閉曲線に電流を流し、離れた場所の起電力を測定するLoop-Loop法のシミュレーションコードの開発と蔵王山での既存の電気比抵抗モデルでシミュレーションを行うことを計画した。 時間領域有限要素法の定式化で電磁場計算のコード開発を試みたが、閉曲面の印加電流を有限線分に分け、各線分端の電流の湧き出しと吸い込みのコード化が最後まで成功しなかった。一様な比抵抗に対する解析解を用いて計算したところ、100m四方に10Aの電流送信に対し100~10Ωmの地下構造であれば1km離れた場所で1~100mV起電力を期待できることを確認した。
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