代表者らは別科研費で海底水圧計10台からアレーシステムを製作し、青ヶ島沖と鳥島はるか沖に各1年間設置した。本計画において得られたデータを解析し以下の結果を得た。1.2015年5月の鳥島近海地震津波を解析し火山性津波地震のメカニズムを明らかにした(論文2篇)。また津波荷重による青ヶ島の変形を明らかにした(論文1篇)。2.アレーを通過する海洋長周期重力波の主要発生源が南米太平洋沿岸にあることを明らかにした(論文1篇)。3.アレーを設置した海底斜面が海洋内部潮汐波の発生源であることを明らかにした(論文1篇)。4.2015年9月小笠原海溝近傍で時定数1時間程度の非地震性滑りが起きたことを明らかにした。
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