黒潮続流の北側で起こる中央モード水(モード水 = 巨大な体積を持つ、鉛直一様な水の塊)の沈み込みと、それが北太平洋亜熱帯循環の主密度躍層下部の物理・生物地球化学的構造に及ぼす影響を、船舶、アルゴフロート、衛星海面高度計による観測データの解析により調べた。白鳳丸の2航海で実施した高解像度観測から、各モード水の形成とフロント・渦との関係を明らかにするとともに、渦-渦相互作用に伴う新たなモード水沈み込みのメカニズムを提示した。気象庁137E定線の解析により亜熱帯モード水の物理・生物地球化学特性の10年規模変動と長期変化を見出した。
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