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2019 年度 研究成果報告書

新しいトモグラフィ法で明らかにするオーロラ波状構造形成における非一様電離圏の役割

研究課題

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研究課題/領域番号 17K05672
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 超高層物理学
研究機関国立極地研究所

研究代表者

田中 良昌  国立極地研究所, 研究教育系, 特任准教授 (50425766)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードオーロラ / 磁気圏電離圏結合 / トモグラフィ解析 / 電離圏電気伝導度 / 3次元電流系 / 電離圏カウリング効果
研究成果の概要

オーロラトモグラフィ法を基にして、過去に例のない10秒以下の高時間分解能で電離圏におけるメソスケールオーロラの3次元分布、降下電子エネルギー分布、電離圏電導度分布、電離圏電場分布、3次元電流系等の一連の物理量を導出する新しい手法を確立した。この手法をスカンジナビア半島北部の多点単色光イメージャ観測網、磁力計観測網、非干渉散乱レーダーのデータに適用することで、時々刻々と変化するディスクリートオーロラの渦構造の3次元電流系を導出すると共に、これに内包される電離圏カウリング効果による成分を抽出することに成功した。

自由記述の分野

超高層大気物理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまで水平2次元の研究が主だったオーロラ研究を3次元に拡張し、イメージャや磁力計等の地上多点観測網のデータを最大限活用することで、電離圏磁気圏結合過程における様々な物理量を10秒以下の高い時間分解能で導出できること、電離圏の能動的役割を抽出できることを示したという点で本研究の学術的意義は大きい。開発した手法は、2022年頃から観測が始まる国際共同プロジェクトEISCAT_3Dと組み合わせることで、新しい極域電離圏3次元観測・研究に寄与する。本成果は、地上総合観測によって地球近傍宇宙空間と極域超高層大気の結合過程を時々刻々とモニターできる可能性を示しており、宇宙天気研究の発展に貢献する。

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公開日: 2021-02-19  

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