本研究成果は、初期の四肢動物から有羊膜類における首の進化について、機能に裏付けられた議論を可能にした点に意義がある。後頭部の機能的特性を解剖・形態・実験・理論から明らかにした本研究は、機能形態学の新たな領域を開拓し、今後多くの研究に引用され波及効果が大きい。将来の研究課題として、初期の哺乳類における頭部の運動様式と首の進化を見据えている。 本研究は、動物の骨格の違いがどのような機能的な違いに反映されているのかという、素朴な疑問に理論と検証に裏付けられた1つの答えを提供することを可能にした。この様な基礎研究の累積が、多くの人が関心を寄せる古生物の復元をより確からしいものにする。
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