比較的高強度なレーザーを固体に照射した場合の輻射流体シミュレーションの解析精度を改善するため、ミクロな非線形レーザープラズマ相互作用(LPI)による運動論効果のモデル化に取り組んだ。数多くのLPIのシミュレーションを通して密度スケール長が長い場合の誘導ラマン散乱、ブリリアン散乱等のデータベース化を行った。レーザー吸収、高速電子発生等の時間、スケール長依存性を示すとともにモデル化を行った。輻射流体シミュレーションコードに組み込まれていた拡散近似モデルを拡張し、非等方性の強い高速電子輸送を取り扱えるM1モデルの開発も行った。これによって、高エネルギー密度科学の応用研究にも展開可能になった。
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