酸素プローブとして魅力的な性質を有する発光性ランタニド錯体を医療・診断技術に応用するための基礎を築くことを目的として、新規な酸素応答性ランタニド錯体の設計・合成を中心に研究を進めた。 その結果、「生体応用を指向した酸素応答性ランタニド錯体」を開発するための配位子・錯体設計における基礎的な知見を得ることができた。また、プロトタイプのランタニド錯体を用いて「酸素プローブ」を作成することにも成功した。さらに、新規に開発した配位子を用いれば、酸素応答機能に加えて、「キラルな分子に応答する機能」を付与できることも明らかにした。
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