研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新規出発物質であるイミドイル基を有するジアルキニルイミンのドミノ1,4-1,6-付加反応は、従来共役付加反応の中で特に難しかった1,6-付加をドミノ反応で達成している点、また、通常は反応性の高い有機金属反応剤以外には不活性なため、非プロトン性極性溶媒として用いられているニトリルから含窒素ヘテロ環を合成しているに学術的意義がある。また、開発した反応は、様々な置換基を導入することが可能であるため、医薬品によく見られる含窒素化合物合成における鍵中間体の新たな供給法として、また、新規有機系材料創出に欠かせない多官能基を有する含窒素化合物合成における中間体供給法として大いに貢献することが期待される。
|