研究成果の概要 |
リポ酸から合成した7員環チオラクトンと、チオラクチド、および、1,4-オキサチアン-2,5-ジオン誘導体の開環重合性を明らかにした。有機塩基触媒の種類、チオール開始剤、溶媒の効果について検討を加えた。チオラクチドは、室温で平衡重合性を示し、生成ポリマーは、高いアルカリ加水分解性と紫外光分解性を示した。 (メタ)アクリル酸チオエステルが、DBUやn-Bu3Pなどのルイス塩基により双性イオン機構でアニオン重合することが分かった。また、モノマーのチオエステル部分を水酸基やイオン基で親水性にすることで水溶性の反応性ポリマーを合成し、水中で末端修飾PEGとのNCLによって、グラフト共重合体を合成した。
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