アミロース誘導体をはじめとしたらせん高分子について研究を行い、主に以下の成果を得た。①らせん高分子の局所らせん構造が、希薄溶液中、線状鎖と環状鎖で有意に異なることを明らかにした。②線状鎖および環状鎖由来のキラルカラムを実際に作製し、キラル分離能を決定した。線状鎖と環状鎖でキラル分離能に顕著な違いがみられたことから、アミロース誘導体の局所らせん構造がキラル分離に重要な役割を果たすことを明らかにした。③濃厚溶液中で分岐および環状らせん高分子が液晶相を形成すること、そして希薄溶液中とは異なる分子形態を持つことを示した。
|