形状が1nm程度にまで小さいサブナノ粒子は新しい革新的材料物質群として注目されているが、その小ささから既存の分光法を用いた観測・検出が困難であり、物性理解は殆ど進んでいない。 本研究では表面増強ラマン分光法に注目し、様々な増強素子の開発により、既存の計測法に対して最高で135倍の高感度を達成し、サブナノ粒子の検出のみならず、単原子触媒反応を追跡する超高感度計測を世界で初めて達成した。本手法は電気化学条件下への応用も可能である。酸化スズサブナノ粒子の研究では、その結晶構造の解明に成功し、その結合状態から、世界で初めてサブナノ領域における特異的な反応活性の反応機構を論理的に解明することに成功した。
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