• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 研究成果報告書

複数の極性分離機構を同時に発現する高性能・高選択性HPLCカラムの開発

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 17K05900
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 分析化学
研究機関京都工芸繊維大学

研究代表者

池上 亨  京都工芸繊維大学, 分子化学系, 准教授 (20301252)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード液体クロマトグラフィー / 親水性相互作用クロマトグラフィー / 分離媒体 / 分離特性 / 重合修飾
研究成果の概要

当初設定したように、シリカの表面修飾に用いる重合反応の最適化と分離性能の関係の精査を行なった。表面開始原子移動ラジカル重合によってポリ(アクリルアミド)型シリカを調製し、高親水性の親水性相互作用クロマトグラフィー(HILIC)カラムを作製した。ポリマーの重合度及び表面被覆率と分離特性の関係を精査し、シリカ粒子の空孔径20 nmの時に、高い親水性と大きな保持を同時に実現できることを示した。
報告者が開発したカラムを用いて、糖タンパクに見られる単糖およびオリゴ糖の構造異性体の精密分離を行った(国際共同研究を含む)。さらに糖のアノマー分離も行ない、アノマー化の平衡定数の測定を可能にした。

自由記述の分野

クロマトグラフィー

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究で合成した表面開始原子移動ラジカル重合型のポリアクリルアミドカラムは市販されているどのアミド型カラムとも違う特徴を示した。すなわち、シリカ表面に濃縮される水の層が厚く、弱い酸性の表面を提供できる。親水性の保持が大きく、かつ構造の差異に対する選択性が高い固定相であり、実用性が高いと判断される。また、糖タンパクに含まれる糖鎖の研究は、現在注目を集めている抗体医薬の製造や同一性の確認に不可欠であり、社会的意義が大きいと考える。

URL: 

公開日: 2021-02-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi