当初設定したように、シリカの表面修飾に用いる重合反応の最適化と分離性能の関係の精査を行なった。表面開始原子移動ラジカル重合によってポリ(アクリルアミド)型シリカを調製し、高親水性の親水性相互作用クロマトグラフィー(HILIC)カラムを作製した。ポリマーの重合度及び表面被覆率と分離特性の関係を精査し、シリカ粒子の空孔径20 nmの時に、高い親水性と大きな保持を同時に実現できることを示した。 報告者が開発したカラムを用いて、糖タンパクに見られる単糖およびオリゴ糖の構造異性体の精密分離を行った(国際共同研究を含む)。さらに糖のアノマー分離も行ない、アノマー化の平衡定数の測定を可能にした。
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