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2019 年度 研究成果報告書

グアニン四重鎖によるヌクレオソーム構造制御機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 17K05930
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 生体関連化学
研究機関静岡大学

研究代表者

大吉 崇文  静岡大学, 理学部, 准教授 (80406529)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードグアニン四重鎖 / ヌクレオソーム / テロメア / ヒストン修飾 / RGG領域
研究成果の概要

グアニン四重鎖(G4)結合タンパク質であるTLS/FUSは、アルギニンーグリシンーグリシン繰り返し領域(RGG領域)依存的にテロメアに結合してヘテロクロマチン化することで、テロメアからの転写を抑制することがわかった。さらに、このRGG領域の二次構造とG4結合性との関係を調べた結果、β-スパイラル構造依存的にG4に結合することがわかった。さらに、G4結合タンパク質中のRGG領域とRRM領域のG4結合性と構造制御の機構を調べた結果、RGG領域中のフェニルアラニンはG4結合性とG4の安定化に寄与しており、RRM領域はG4構造の5’と3’末端の1本鎖に結合して、G4構造を安定化させることがわかった。

自由記述の分野

生体機能関連化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

遺伝情報を有するDNAやRNAは、単純な1本鎖や典型的な右巻き二本鎖構造だけでなく、細胞内でさまざまな局所構造を形成している。特に、染色体末端構造のテロメアや特定の遺伝子のグアニン塩基が豊富なDNAは、グアニン四重鎖構造を形成して、現代の高齢化社会で問題になっているガンや神経性疾患に関わることが知られている。本研究では、このような疾患に関わっているグアニン四重鎖に結合するタンパク質の機能と構造的特徴、さらにグアニン四重鎖認識機構を明らかにした。これらの結果は、グアニン四重鎖が関わる疾患機構の解明につながるだけでなく、グアニン四重鎖構造を標的とする薬剤の開発に大きく貢献できると考えられる。

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公開日: 2021-02-19  

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