研究成果の概要 |
ポリマーの硫黄原子上で種核成長を行うことで白金族同士の分離を検討した。白金の核を持つポリマーを白金と他の白金族イオンの水溶液に加え、L-アスコルビン酸により核を中心とした還元反応を行いナノ粒子に成長させたところ、白金が選択的に分離できた。さらに、核を白金からパラジウムに変えて同様の実験を行ったところ、パラジウムを選択的に分離できたことから、核を選択することにより、目的の金属を分離できることが明らかとなった。 さらに、白金族を吸着したポリマーを溝呂木-Heck反応の触媒に応用したところ、触媒回転数が非常に高く(TON = 3,333,3333)、世界最高の触媒活性を示すことが明らかとなった。
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